【空調タイムス掲載記事引用】
今年4月、ダクト製作・施工の竹本設備(大阪府摂津市)に入社した若手従業員の一人は、高校を卒業したばかりの弱冠18歳。
現在は同社工場内でダクトの組立て、フランジかしめ、シール作業などに携わり、見習い職で汗を流す。
入社のきっかけは高校生の時。
「ダクト屋で働く年上の人と知り合った。その人と一緒に実際のダクトを見たり、仕事の話を聞いているうちに、ダクトに興味を持った」。
高校3年の就職活動では、迷いなく「ダクト屋に行きたい」と言い切った。
高校の進路指導部から紹介を受けたのが竹本設備。
“ダクトを愛する”企業理念を実践する同社への入社は、まさに相思相愛。
しかも母校のOB4人が現役社員で活躍していることも安心感につながった。
18歳という年齢はまだまだ遊び足りない盛り。同世代の友人からの誘惑も多いはず。
しかし「中途半端では辞められない」と一本筋を通す。
「早く1級技能士の資格を取って、竹本社長から『(施工)現場を任せても良い』と思ってもらえるようになりたい」と将来像も明確だ。
10月には待望の現場見習い業務が控えている。
「工場の仕事ができなければ、現場では通用しない」。
それは百も承知。
だからこそ今を大切にしている。
「ダクトはハンマーのたたき方一つで仕上がりが違う。たたき方をもっと学びたい」。
工場内では、真剣な眼で黙々とハンマーをたたく。